ママさん看護師を支える制度や取り組み
産後、すぐに職場復帰を果たすママさん看護師が増えています。かつては、妊娠や出産をきっかけに看護師を辞めるケースが多く、人手不足の深刻化が懸念されていました。それに伴い、看護師免許を持ちながらも、看護師として従事していない人を指す「潜在看護師」という言葉も生まれていました。
医療従事者の働き方改革が重視されるようになった昨今、ママさん看護師を助ける取り組みが進んでいます。例えば、3歳未満の子供を育てている看護師の場合、1日8時間の労働時間を6時間に短縮できる「時短勤務」制度を利用できます。また、育児介護休業法という法律により、申告することで深夜労働の免除を要請することも可能です。こうした法律が適用され、ママさん看護師でも、無理なく子育てと仕事を両立できるようになってきています。
また、医療機関によっては独自の育児支援制度を導入しているところもあります。実際、公的な制度に加え、院内託児所を設けて子供と一緒に出勤できる体制を整えている事例も存在します。夜勤のときでも子供を預けることができるよう、24時間保育を行う民間保育園と提携するケースも見られます。
同時に、1日3〜4時間程度のパート勤務といった柔軟な働き方を導入する医療機関も増えています。そこには、潜在看護師となったママさん看護師の人材を集めたいという意図があります。特に看護師は、人の命を預かる役割を担う、責任が大きな職業です。そんな仕事と家庭を守るためには、子育てに協力的な職場を探すことが重要になってきます。自身のためにも、そして子供のためにも、職場選びは慎重に行いましょう。